三百字私小説
あ、もしもしー、まだ起きてる? ちょっと助けて。――そう、三百字小説。全然浮かばないんだよね。喋りながら考えるからさ、何か言ってよ。
お題? 初、だね。初めて。あれ? このお題初めてじゃなくない? ……違った。何でもない。え、私? そうです六十回目ですぅ。言わないでよもう、本当に毎回苦労してるの。書き出すまでがさっぱりで。字数削る方は結構慣れたんだけど。
削り方? 例えば意味の重複を探すかな。「まず最初に」って書いてたら「まず」は消せる、とかそんな感じ。
あと人名は短くしてるし、今回は思い切って独白にしてみる。鍵括弧も案外コストだからね。
あ、そろそろ書き上がりそう。もういいや、ありがとね。
……来月も掛けていい?